2013-02-13

エラハバード

2月10日
バスの発車は16時くらいだったはず。
エラハバードに到着は0時くらいだったかな。
通常は3時間で着く道を、8時間。
インドの方、中国の方もそうだけれど、これ程遅くなったりしても、愚痴やヤジは無いんだよね。
良い事でしょ?(笑)

日本人は、正確な時間に慣れ過ぎ。
他の国の正確さなんて、正確なんて文字が無い様なものだからね。

でもさ、〈正確さ〉それが日本の良い部分であり、悪い部分になってしまった事もあるわけ。



バスを降りて歩きます。


勿論、場所なんて全然分からないから、皆の後についてさ(苦笑)


こんなに深夜なのにね。


元旦の明治神宮を想い出します。
日本の初詣も、かなり素晴らしい儀式だよね。

一ヶ所にこれだけ人が集まるイベントって、この地球上に、いったいどれだけあるんだろう。

オーストラリアで、この前観れた日食も、一ヶ所に何万人だか何十万人だとか言ってたから、エラハバードの規模はズバ抜けているのではないかな。




疲れてなのか、朝に備えてなのか、高架下では人が寝てたよ。


よく見れば至る所に人が寝てました。


僕の好きな色味でね。
ありがとうございます。


ひたすら歩きました。
明るいけれど、夜中です。





この場所、東京ドームが幾つ入るんだろ。。。
想像出来ません。


ようやくガンガーが見えました。


この見えている人の量が、この広大な敷地の至る所、総ての場所で同じだから。
しかもね、人は初詣と同じで、どんどん帰ってるわけ。それなのに、この人の量。
どの位か、想像つくかな?


僕も、ガンガー沿いの場所に一人でジッと腰を下ろして、次から次へと人が目の前に現れて、服を脱ぎ、沐浴して、服を着て帰って行く姿を観てました。

みんなね、目的である沐浴をして、笑顔で帰って行ったよ。
男性も女性も、お年寄りも子供も。
みんな裸になってさ。
日本にもある寒中水泳と気分的には一緒なのかな(笑)
インドの方は、ただ、沐浴しに集まって来ている。
それだけのイベント。

僕の前に、あるインドの方達がやってきた。
ヒンディー語で「入らないのかい?」みたいにニヤニヤしながら言うから、「寒いでしょ?朝になってからの方が良いんじゃない?」なんて、日本語で言い訳みたいな返事をしてたら、何となく、『行くしかないか。。。』と思ってしまい、朝を待たずに行っちゃったよ(笑)

風邪ひいてるんだけれどさ。
しかもね、ガンガーの水を少しだけ飲んじゃった。
みんな飲んでるからね。

上がって服を着ると、案外寒くなくて、大丈夫だったよ。



聖なる河〈ガンガー〉。




よく見るとね。。。


見なくて、いいか(笑)


沐浴してます。




朝だよ。



まだまだ沐浴は続きます。



陽の出。




寒い時には一緒に焚き火。


それぞれが赤の他人でも、沐浴をしたら心は一つ。

インドの人は、女性でも焚き火が上手なんだよ。
まあ、炊事で火を起こしているだろうからね。



昼間になっても終わらない。


明るくなってから、アルバムと紙芝居を広げてみた。
まあ、たまあに、興味を示す人も居たけれど、今はね、沐浴するだけで大興奮で、それどころじゃない感じ(笑)

徹夜、疲れるね。
今日は、帰る事にしました。


帰る途中で見かけたサドゥーの大群。


車の上に、それぞれのグルとその弟子達。


正直、危ない。
この車の大群が行列を成して、歩行者のいる道をガンガー目指して進んでいるのだけれど、そのおかげで歩行者のスペースが奪われ、右に行きたい人、左に行きたい人、色々な人がグチャグチャに好き勝手に歩こうとするものだから、大事故になりかねない。
みんなが困っている。
なのに、車に乗っている仙人の様なサドゥーや、ましてや神の使いであるグルまでが、人々が混乱しているのに車の上から笑って観ているだけ。
その光景を観ていて、何も出来ない自分に、悲しくなりました。

今回の旅の道中で、このサドゥー達に会いたい一心で旅をしている日本人の男の子に会いました。
僕も、彼から話しに聴いていたので少し楽しみにしていたけれど、正しく無い光景を目の当たりにして、笑っている仙人なんているのかなと、疑問の方が大きくなって、自分の中に負のエネルギーを感じました。
お祭りなんだけれどね。。。
そんなお祭りって、駄目だな。
お祭りっていうのは、庶民が幸せになるために、神様が用意してくれた大切なイベント。
神様を祀りながら、みんなが一つになる場所。

お陰様で、全く未練無く帰る事が出来ました。

ひたすら歩きます。


バナラシ行きのバスを探して、交通整理で立っている警察の方に尋ねたり、バスの運転手さんに尋ねたり、バスターミナルのインフォメーションの方に尋ねたのに、誰一人、的確かつ明確に教えてくれる人もいなかった。
同じように、バナラシ行きのバスを探している人々がそこら中に歩いてました。

それでも、どうにかこうにか、バスを見つけて席も確保。


後はバナラシに着くのを待つだけ。
只今16時くらい。

バスが発車するまでに一時間半、ただ、ひたすら待ちます。

いつの間にか超満員。
都内の通勤ラッシュの電車と同じ。
ギュウギュウです。
この状態で何時間走るんだろ。。。

バスが発車してしばらくすると、近くにいた一人の女の子が車酔いです。
何故か僕の座席の窓から吐く事に。
背中を摩ってあげました。
その次は、ちょっと体格の良い女性が、同じように。
勿論、背中を摩ってあげました。
僕の服の袖に、何か付いてます(苦笑)
しかも、僕の席が彼女の席になってました。

まあ、いいよね。

本当にね、今日はスゴイ一日(笑)
アンビリバボーでアメージングの連続だよ。



バナラシに着いたのは
0時過ぎ。
リキシャに乗っていつもの街へ。



宿の入口の鍵が掛かっていたけれど、宿の方がとても優しく対応してくれました。

ありがとうございました。

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