2013-02-09

バナラシ十一日目

1月18日
インドに入って一月が経ちました。

今日のガンガー。


インドの象徴であるガンガー。
そして、バナラシのメインであるガンガー沿いの街。
そこから眺めるガンガー、そして対岸。
なぜ、落ち着く景色なのか、わかりました。


ここは、三途の川と同じ。

何もない対岸。
その先に何があるのか。。。
そう思って、多くの人々が河を渡って行くのだろうね。

僕ら人間は、生まれ変わると言われています。
だからここは、みんなが見たことのある場所なんだよね。

ヒンドゥー教では、火葬する際にガンガーの水で浄め、遺灰を河に戻すと、輪廻から解き放たれるとか。
でもね、修行(この世の意味を知る事)が達成されないうちは、何度でも生まれ変わるんだよね。
それが、この世の真理。




ガートを歩いていたら、地下道みたいな道がありました。


こんな道があったんだね。




ラッシー屋さん。
隣りのおじさんも、最後の最後まで、スプーンでかいて食べてました。




左側にある壼に色々入れた後、モップみたいな道具の枝を、火おこしみたいに手のひらで擦って、かき混ぜます。


出来上がり。


めちゃくちゃ美味い(笑)


この器も一回こっきりの使い捨て。



楽器屋さん。


他の楽器屋さんで「ShriekBox」と聞いていた楽器、このお店では「Sorpte」と言ってました。
どっちが本当の名前なんだろ(笑)
このおじさんも、親切で良い人だったよ。



街中にいる牛。


飼われている牛。


彼の家のペットです。


彼は香水屋さん。
他にも、アロマオイル、マサラなど、ナチュラルな品物ばかり揃えて売ってます。
看板が無いから、普通の人は入れないお店かも。
この場所もまた、1000年以上、代々続いている古いお店です。



牛の糞。


乾かして、燃料になります。



ガートで露店をやっている家族の娘さん。





そして弟さん。





お昼。
宿の一階にあるレストランへ、初めて行ってみました。



ベジフライドライス。90ルピー


結構ボリュームありました。
味は問題無く美味しいです。

お店にいたウェイターさん、勤続11年だそうです。
毎日、二階にある厨房から階段を使って、出来上がった料理を何回も運んでいます。
本当に御苦労様です。
ありがとう。




今日は、ガンガーで泳ぎました。
思っていた以上に、水は冷たかったよ。
水の中に浸かっているガートの階段が、ヌルヌルしていて、少し危なかった(笑)
その階段から、ゆっくりと河へ入って、沐浴しました。
岸から5mほど離れると、全く脚が底に着きません。
案外、深いです。

仰向けに浮いてみたり、クロールしてみたり、気持ち良かったよ。
水はサラッとしています。

ガンガーは、紛れも無く、聖なる河だね。
入ったら分かりました。



その河を、舟で対岸まで渡ってみる事にしました。


出港(笑)



昼間、初めて河上から見るガート。


綺麗な街並みだね。


河だけれどカモメ。





右側は現世。左側は、あの世の入口。。。




対岸は、砂漠の様に砂浜が広がっています。
砂浜を裸足で踏みながら、僕らは更に奥へ進みました。


対岸かと思っていた場所は、中州でした。中州を過ぎると、干上がった河があり、その向こうが対岸です。


雨期は、水が流れているんだろうね。



対岸に着きました。
喧騒の街が見えます。



こちらは、別天地だね。


更に奥へ進みます。

畑。


聞いた話しによれば、こちら側に住んでいる人々は、カースト制度のランク外に属した人だそうです。
言い方を変えると「人間と見なされていない人」と言う事なのかもしれないけれど、僕の考え方だと「何にも縛られていない自由な人々」かな。


実際に会って見たら、良い笑顔でしょ?
みんな、何ら僕らと変わらない、同じ人間だ。


牛さんもいます。


「不毛の地」と言われているようだけれど、人々が生活していて、そこには無邪気な笑顔があり、むしろ、対岸のゴミゴミした街に比べたら、「何て静かで眺めも良い場所なんだろう」と、感じます。


さて、俗世間に戻りますか。


ここは砂漠か。





実際の三途の川も、たくさんの人々が舟を使って、渡っているんだろうね。


不毛の地と言われた場所。


本当は天国でした。


戻りの舟に乗る前に、こちら側でも泳いでみました。
対岸で泳いだ時、「向こう側の水は温かいんだ」と言われたけれど、こちら側も全く変わらない。
冷たい(笑)
飛び込んだら浅いし。。。



夜。
昼間、ガートで露店をやっている家族のお母さんに、夕飯を一緒に食べようと、誘われてましたが、夕方の大雨で、みんな帰ってて居ませんでした(苦笑)


約束の時間まで、まだ少し時間があったので、待つことにした。

辺りを見渡すと、今日もやってました。


彼は、毎日一人で祈っています。


しばらく見ていると、僕の家族の名前を聞かれ、それに答えると、河に向かってお祈りをしてくれました。その後で額に紅い印を付けてくれました。


彼が祈っているガンガー。
対岸が真っ暗闇な事が分かるかな?


隣りのメインガートは盛大でしょ?
遊園地のショーと変わらない。



対岸、真っ暗です。
人々が生活している事は、今日の昼間わかったから、多分、照明が無いんだろうね。





メインガートのショーは終わりました。
彼は、まだ一人で祈っているね。

結局、待ち人は来ませんでした。
雨が降っちゃったから、仕方ないね。

それにしても、隣りのショーは照明、音響と差があり過ぎだね。






メインガートからの帰り道、右側で座っている人達は、物乞いの人。


こんなにね、物乞いの人がいる国なんだよね。
日本の総人口より多い大富豪がいる国、なのにさ。


そんな近くで見つけた


日本の竹細工に似てる。
籐かな。


ざる蕎麦が食べたくなるね(笑)




インド、まだまだ学ぶべき事が沢山あります。



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