空が薄明るくなって来た頃、僕はバスの中で激しい揺れを感じて目覚めた。
道があまり良くないみたいだ。
汚いと思っていた布団に、すっかり包まって、相変わらず狭い寝台席に横になっている。
ジェームスは13時間くらいで着くと言っていたけれど、その13時間に間もなくなろうとしている。しかし、昆明に着く気配は無い。。。
夜中に何度かトイレ休憩があった様な気がしたが、僕は出入りが面倒でそのまま寝ていた。
朝方にはトイレ休憩無いのかな?と思いながら、まだ濃紺色の山や林の景色を眺めてた。
うつらうつらしながら、半分夢の世界に戻ったり、バスのクラクションがはっきり聴こえたり。
夢と言っても、目覚めて行動している世界の方が夢の様で、夢に出てくる仕事仲間だったり友達だったり、夢の中の世界の方が現実に感じる。
脳が感じる感覚。面白い。
バスはそのままノンストップで山の景色から街の景色の中へ進んだ。
外もすっかり明るくなり、9時前くらいに、昆明のバスターミナルに到着した。

バスの中では、運良くトイレに行きたくならずに済んだ(笑)
いつもの事だけれど、このバスターミナルが昆明の何処にあるかなんて分からない。
人の流れに乗って移動しながら、プラスα自分の勘。
少しずつ、自分の居場所を突き止める。
バスターミナルの切符売り場へ行って、大理行きのバスが何時にあるか聞いた。
バスがここから出てればすんなり返事は来るけれど、案の定、違うバスターミナルから出ているらしい。
今いるバスターミナルは東バスターミナル。大理行きは正反対の西バスターミナルから出ているそうだ。
そこまでまた移動だ。
昆明は、僕が次に進もうとおもっているルート、ベトナムへの第一歩になる場所。
ついでにベトナム国境にある街、河口へ行くバスがあるか聞いてみた。
ここから出ていた。
一日3便。時間も教えてもらった。
大理、麗江へ行った後、ここへ戻れば言いわけだ。
ジェームスの所で思わぬ出費があったので、昆明の中心街へ行き、銀行へ行く事にした。
大理、麗江でキャッシュカードが使えるか分からないからだ。
バスターミナルにいた英語が話せるお姉さんに、銀行の場所と行き方を教えてもらった。
公共バス。

我先にと、めちゃくちゃ。
僕は50路のバスで中心街へ向かう。乗る時に、紙に書いて教えてもらった降りるバス停を運転手さんに見せると「違う違う、このバスはそこには止まらい」みたいな事を言われた。
そんな事言われたって、今お金も入れちゃったしね(笑)

でもこの女性の運転手さん「大丈夫大丈夫、そこには止まらいけれど、近くには行くから」みたいな事を言っている。
まあ、風の吹くままに。
で、結局銀行にたどり着きキャッシュディスペンサーも対応してたのだけれど、今日は日曜日でサービスしてませんでした(笑)
直接西バスターミナルへ行けば良かったかな。。。
昨日のジェームスにご馳走してもらった炒麺以来何も食べてなかったので、取りあえず昼飯。

これね、殆ど具無しのスープと麺を渡されて、スープには自分でお好みで薬味を入れる仕組み。

麺は三種類あった。
僕は平麺にした。薬味は分からないから勘だね。
葉っぱはミントしか無かった。
生姜、ニンニク、万能ネギ、高菜、一味、ラー油。他にも何種類かありました。
ハッキリ言って美味い!
スープの味がしっかりしてるんだよね。麺の量も多くて、男でもお腹いっぱいになる。
薬味のチョイス、バッチリでした。

新しい店だけど、人も次から次と入ってる。
美味しい証拠だね(笑)8元
西バスターミナルへ移動する事にした。上の写真の1番近くにいる家族。旦那さん奥さん二人とも英語が話せた。最初店員さんに聴いたけれど、中国語でチンプンカンプン。そしたら直ぐにこの夫婦が間に入ってくれた。貴方にはバスで行く事は難しいから、タクシーで行った方が良いと言われた。でも、タクシーだと50元くらいらしい。バスなら乗り換えて4元。
手間はかかるけれど、バスで行く事にした。バス停に着いて良く見ると、今いるバス停や進行方向、路線ごとに全て止まるバス停が漢字で書いてあった。
そういえば北京でもこんなの見かけた。
これなら大丈夫。乗り換えるべき場所のバス停も乗る予定の54路の表にあった。間違いない。
乗り換えるバス停は広い交差点上にあるバス停だったので、地下に降りて、場所を移動しなければならなかったけれど、勘で無事に西バスターミナル行きのバスに乗れた。
バスの運転手さん、乗り換えの時確認しておいたら、到着時にちゃんと「あれが西バスターミナルだよ」と教えてくれた。
若い運転手さんだったけれど、親切でした。
西バスターミナル。

民族衣装着たおばちゃんも見かけた。やっぱり、なんか雰囲気が違うね。
チケット売り場に行くと、5分後に出発するバスがあり、無理矢理そのチケットを買って大理行きに乗った。

99%学生みたいな感じだった。
おじさんは僕1人だ(笑)

約400キロの道のり、田んぼとトウモロコシ畑ばかり。。。
中国、凄いね。400キロずっと農業だから。
たまに、牛や山羊、鶏やアヒル達がのんびりしてました(笑)
一度だけトイレ休憩。

タバコの箱もポイ捨て。。。
写真じゃ分からないかもしれないけれど、空が綺麗だったよ。

大理に着いて、また0から組み立て。
いつも通り、到着したバスターミナルで麗江行きのバスが何処から出てるか確認した。
違う場所から出てるらしいので、移動してみた。
途中で見かけた人には、安宿のありかを聞く。
「あっちだよ」みたいに言われるので、言われた方向へ進む。
大理の街の人、言葉が通じない人間とわかると全く取り合ってくれない人がいた。日本人にも結構そうゆう人いるよね。
解らなくても、聴こうとする人の方が感じが良いと、自分で経験すると良く分かるね。
数打てば当たるで、何人目かには、英語話せるお姉さんに行き着きました。
しかも、そのお姉さん達、わざわざホテルまで案内してくれた。

部屋も綺麗で50元だったので、即決めました。
大理の見所を聞くと「明日の朝また今日会った場所に来たら案内するよ」って、物凄い親切な人だよね。
フロントで無料の地図をもらって、やっと自分の居場所が分かった。どうやら大理で有名な大理古城から少し南にある街にいるらしい。大理古城にはユースホステルもあるみたい。
ちょっとここのホテルを拠点にするのは止した方が良さそうだった(笑)
偶然にも宿にも英語が少し話せる学生の女の子がいた。
その子から大理について情報を聞き出していると、どうやらこのホテルの娘さんらしい。
フロントにいたのがお姉さん。
その子に、三泊するとお姉さんに言ってお金払っちゃったけれど、一泊に変更出来るか確認してみた。そしたら直ぐにお姉さんに確認してくれて「大丈夫だよ」と言ってくれた。
明日は大理古城へ移動出来る。
大理古城の宿について聞いてみたら「お兄さんに聞いてみる」って、お兄さんもこのホテルで働いている人だった(笑)
夕飯にオススメの店を聞くと、ウチで食べる?って、また違うお姉さんがいて作ってくれた(笑)

お父さんは居ないみたいだった。でも、お母さんを始め、家族みんなで、お客さんを招き入れる一つの空間を作りあげてて、温かい家族の姿がありました。
娘さん、食事してても焼豚の差し入れしてくれたり、何かと気遣ってくれました。

これで25元。
夕飯の後、娘さんにアルバムと紙芝居を見てもらった。英語をあまり喋れないけれど、読む事は出来るみたい。
英語が全くダメなファミリーの人達も、アルバムや紙芝居を覗きに来てました(笑)
明日は大理古城です。
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